はじめに

2024年3月1日から東京恵比寿にある体験型ワインショップWine@ EBISUにて1万円で5大シャトー飲み比べができるという感謝イベントが31日まで開催されています(なくなり次第終了)。この感謝イベントに行ってきました。

5大シャトーとは

一般的に5大シャトーと言うと、フランスボルドー地方のメドック地区にある格付け第1級シャトーを指します。

メドック格付けは1855年のパリ万国博覧会の際に、ナポレオン3世が要請し当時の流通価格を元に1級から5級までの格付けされたのが元になっています。この格付けは、これまでに1度の変更が行われたきり現在まで変更されず存在しています。

メドック格付け第1級シャトー

1855年のパリ万国博覧会で第1級の称号を与えられたのは、シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・マルゴー、シャトー・ラトゥール、シャトー・オー・ブリオンの4シャトーでした。その後、1973年に第2級だったシャトー・ムートン・ロートシルトが第1級に昇格しました。これら5つのシャトーを一般的に「5大シャトー」と言われています。

シャトー・ラフィット・ロートシルト(Chateau Lafite Rothschild)

シャトー・ラフィット・ロートシルトは1855年の格付けにおいて第1級の筆頭に挙げられました。169年後のいまでもワインの頂点に君臨するワインです。彼のフランス皇帝ルイ15世が愛飲していたとして「王のワイン」と呼ばれてもいます。

シャトー・ラフィット・ロートシルトの味わいは5大シャトーの中でも極めてエレガントで繊細、かつ圧倒的な熟成ポテンシャルを秘めたワインと言われています。

シャトー・ラフィット・ロートシルト

シャトー・ラトゥール(Chateau Latour)

「ラトゥール」は塔を意味し、エチケット(ラベル)にも塔が描かれています。これは、ボルドー地方がイギリス領であった頃の要塞を表していると伝えられています。

シャトー・ラトゥールは、晩熟型のワインと言われており、20年、30年といった長期熟成に耐えるワインとも言われています。味わいは、力強く、男性的と言われています。

シャトー・ラトゥール

シャトー・マルゴー(Chateau Margaux)

1855年のパリ万国博覧会の際に、ブラインド・テイスティングで唯一満点を獲得したシャトーとして有名です。また、各国の大統領や首相、文豪などの偉人に愛されたワインとしても知られており、彼の文豪ヘミングウェイはこのワインを愛するあまり、孫娘に「マーゴ・ヘミングウェイ」という名を付けたという逸話があります。

シャトー・マルゴーの味わいは、香りが高く、きめ細で繊細、エレガントで女性的とされ「ボルドーの女王」と表現されています。20年、30年の熟成を経ることで複雑で優雅なワインに変化するとも言われています。

シャトー・マルゴー

シャトー・オー・ブリオン(Chateau Haut Brion)

1855年のパリ万国博覧会際に、メドック地区がいのグラーブ地区から唯一第1級シャトーに選ばれたのがシャトー・オー・ブリオンです。有名なワイン評論家であるロバート・パーカー氏は「この偉大な1級シャトーは世界で最もエレガントで、アロマの複雑なワインを造っている」と評価しています。

シャトー・オー・ブリオンの味わいは、ロバート・パーカー氏が評するようにエレガントで複雑であると言われています。

シャトー・オー・ブリオン

シャトー・ムートン・ロートシルト(Chateau Mouton Rothschild)

1855年のパリ万国博覧会時は、第2級シャトーとして格付けされました。その後100年以上も変更されなかった格付けを覆し、第1級シャトーに格上げされたのがシャトー・ムートン・ロートシルトです。シャトー・ムートン・ロートシルトは、1924年に、樽詰めされた状態でネゴシアン(ワイン商)へ出荷されるのが一般的であった時代に、シャトー内でボトル詰めを行うなど革新的な試みを行うシャトーです。エチケット(ラベル)も毎年著名な芸術家の依頼することで有名です。

シャトー・ムートン・ロートシルトの味わいは、エレガントなブーケと豊かなボディ、シルクのようなきめ細やかさのあるバランスの良いワインと言われています。

シャトー・ムートン・ロートシルト

Wine@EBISU

Wine@は東京恵比寿にある体験型ワインショップです。ワイン診断から自分の好みのワインを提案してくれます。試飲できるワインも充実しているため、ワインバーとしても利用可のなお店です。

5大シャトー飲み比べ

格付け第1級5大シャトー飲み比べですが、10,000円で10ml、30mlの場合は28,000円になります。今回は30mlをいただきましたが、量としては十分で、各シャトーの香りと味わいを堪能することができ、とてもいい経験になりました。

格付け第2級の14シャトーもグラスワインで試飲できるので、とても魅力的な企画だとおもいます。ちなみに第2級は、シャトー・ブラーヌ・カントナック(Chateau Brane Cantenac)、シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(CHATEAU PICHON LONGUEVILLE COMTESSE DE LALANDE)を試飲させていただきました。どちらも第1級に見劣りのしない味わいでした。

1級シャトー及び2級シャトー飲み比べ価格表
カントナック
ラランド

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